01絵本と、はじめてのコード
山口県の山あいの小さな町に、5人きょうだいの4番目として生まれました。決して豊かな家庭ではありませんでしたが、両親は絵本の読み聞かせに熱心で、一人に対して毎日3冊。いまの私の学習力や好奇心の源泉は、間違いなくあの日々にあります。
町にはテレビもNHKしか映らず、娯楽がない。そんな環境で、兄が買ったパソコンに触れたのが小学2年生の頃でした。コマンドリファレンスの意味も分からないまま、画面の中のドラえもんの座標を書き換え、円を描く。誰に教わるでもなくコードを書いていたあの時間が、私の原点です。ロボットコンテストに憧れて工業高専へ進み、一人一台のパソコンがある環境で5年間、技術に浸りました。
02作り続けて、たどり着いた問い
新卒で大手通信企業に入り、その後はITベンチャーの最前線へ。着メロからスマホゲームの時代まで、開発の現場を走り続け、国民的ヒットとなったパズルゲームの開発にも携わりました。技術力は確かに積み上がっていた——けれど、半年かけて作ったものが世に出ずに消えていく日々に、私は疲れていました。
転機は、教育ベンチャーからの誘いでした。CTOとして参画し、人の学びを支えるサービスを作る。データを見れば、どんな出会いが学びを続けさせるのかが見えてくる。技術で「人の成長」に関われることが、こんなに面白いのか——。しかしその会社は親会社の方針転換で解散。メンバーの行き先を見届けながら、悔しさとともに気づいたのです。自分が本当に作りたいのは、サービスではなく、人が前に進んでいける仕組みそのものなのだと。
それでも、諦めても放棄してもいけない。」技術のレバレッジで、1億人の成長と前進に貢献していく。
03一人ひとりの成長が、世界をより良くする
2016年、株式会社ビルディットを創業しました。教育事業者や教育系スタートアップに向けたWebサービス・システム開発の支援、そして自社の「ふりかえり」支援アプリ。かつて両親が絵本を通して私にしてくれたように、愛を送ることを通じて人の成長に寄与していきたい——コーポレートスローガン『一人ひとりの成長が、世界をより良くする』には、その想いを込めています。
情報技術にはレバレッジが効きます。電車の中で、見知らぬ誰かが自分の関わったサービスで学び、成長している——その環を広げて、1億人以上の成長と前進に貢献していく。それが私たちの見ている未来です。教育はすぐに芽が出ない。けれど、人がちゃんと良くなっていくことを、諦めても、放棄してもいけない。私はそう信じています。
本編に書ききれなかった話
PROFILE

1979年、山口県生まれ。東京都八王子市在住、3児の父。小学生の頃からプログラミングに触れ、工業高専を経て電気通信事業者へ就職。ITベンチャーでの開発経験を積み、教育ベンチャーのCTOを務める。ITエンジニア歴23年。2016年、株式会社ビルディットを創業し、教育事業者・教育系スタートアップに向けたWebサービスやシステム開発を支援。八王子市発ビジネスプランコンテストや若年層向けプログラミングコンテストの運営など、地域の創業支援にも携わる。
SHEET ─ 実物のバリューシート
このストーリーの原点となった、実物のバリューシート(表・裏)です。


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- 2026.07バリューシートを制作・公開しました。
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